「便利」だからこそ「こわさ」を知って~KDDIスマホ・ケータイ安全教室~

 今日は、町全体で取り組んでいる「早寝・早起き・朝ごはん」推進事業の一環として、全校児童が学年(学年部)ごとにKDDIスマホ・ケータイ安全教室を行いました。子どもたちの基本的生活習慣の確立や、脳や心の成長を阻害する背景として、大きな課題になっている「スマホ・ゲームとのつきあい方」や「スクリーンタイムの縮減」について、子どもたち自身が、考え、判断し、行動にうつせるようスマホ・ゲーム等を利用する時のルールやマナー、そして「便利さ」「楽しさ」の裏側にある「危険性」についてしっかりと学びました。講師の先生は、兵庫県内の大学生先生3名(ソーシャルメディア研究会)です。いつもとは違う雰囲気のゲストティーチャーに子どもたちも楽しく勉強できたようでした。

 1,2年生は、スマホやゲーム、ネット等を利用する時のマナーやルールについて学びました。何も考えないで、ネットやゲームに興じていると、やめられなくなって生活リズムが崩れたり、知らず知らずのうちにたくさんのお金(課金)を使っていたり、顔が見えない「言葉」だけのやり取りで、人を傷つけてしまったり、「なりすまし」の被害に遭ったり…スマホ・ゲーム・ネットに潜んでいる、「ひとごと」ではない「身近な危険」について学びました。「きちんとルールを決めて楽しむこと」や「困ったときは、すぐに周りの大人に相談すること。」等を確認しました。低学年の子どもたちは特に、スクリーンタイムは多くても1時間以内にして、しっかり「食べて」、しっかりしっかり「寝る」…まさに「早寝・早起き・朝ごはん」を確実に実行してほしいと願っています。

 3年生以上は、もう少し深く「スマホ・ネット等に潜む危険・罠」そして、取り返しのつかない過ち「デジタルタトゥ」等について学びました。つまりは「ネットやゲーム依存」は、知らず知らずのうちに「被害者」にも「加害者・犯罪者」にもなる危険性があり、それは「一生消えない大きな傷」になるということを知る学習です。

 顔が見えないコミュニケーションゆえの「言葉のやりとりの難しさと怖さ」、「依存による健康被害や金銭トラブル」、「知らない人とのやり取りから、犯罪に巻き込まれる危険性」、「ちょっとした『悪ふざけ』や『感情的な言動』が、取り返しのつかない…一生消えない大きな『傷』になること」など、ネットの世界では「子どもも大人」も一緒ですから、「子ども」だから許されるということはないことを、子どもたち自身がしっかりと理解することから始めなければなりません。そのうえで、この「便利」なツールを自分の生活にどう生かしていくかを考えなければなりません。

 まずは、しっかりと「ルールと約束」を家族で確認することが大切だと感じました。低学年のうちはまだまだ保護者の皆様の「管理」が大切だと思いますし、中学年以上は今日学習したこと等をしっかりと「自分」で理解し、判断し、「自分自身で自律(管理)できる力」をつけることが大切になってきますので、保護者の皆様は絶えずそのサポートをしていただかなければなりません。そして学校は、このスマホ・ゲーム・ネットの問題を、「情報教育」としてのみとらえるのではなく、互いの人権を大切にする「人権教育」として、また自分の健康を守る「健康教育」として、そして、あらゆる危険から自分を守るための「安全教育」として、しっかりと学びの機会をつくっていきます。

 「便利」で「必要不可欠」なものだからこそ、その「危険性」を理解し、「正しく使うこと」を子どもたちに伝えていきたいと思います。