5年生の「初仕切り」~卒業お祝い たてわり遊び~

 今日は掃除を無しにして、どーんと長く「ロング昼休み」にしました。それは、子どもたちが6年生と最後の「たてわり遊び」をめいっぱい楽しめるようにするためです。

 今までの「たてわり遊び」は、ずっと6年生が企画と運営をしてきてくれましたが、今日からはリーダー交代!すべてを5年生が仕切っていきます。校舎内のあらゆる教室やホールを使って、縦割り班ごとに6年生との最後の思い出づくりをするべく、いろんなゲームを楽しみました。

 たてわり遊びを始める前、どこに行けばいいかよく分かっていない1年生のために、上級生が1年教室まで迎えに行くことになっています。それも今日から5年生がしなければならなかったのですが…。

 気がつけばたくさんの6年生が1年生を迎えに行っていました。別に5年生が忘れているわけではなく、6年生が気を回したわけでもなく、そうすることが、ただただ「あたりまえのこと」として体に染みついているからです。そんなところに、今までの6年生の1年生への優しい関わりがあったんだなと改めて思いました。

 ある教室に行くと、そこでは定番の「なんでもバスケット」を楽しんでいました。1年生から6年生まで、体のサイズもばらばらの子どもたちが一緒に楽しく遊んでいる風景は、なんとも言えず、ほんわかとした気持ちにさせてくれます。私(校長)が来たことに気がついた低学年の子が、すかさず「校長先生が好きな人!」と叫びました。この機転の利いた「お題」にも感心しましたが、その後ほぼ全員が一斉に動いてくれたこと(動くということは私が好きだということ)に、「なんて気を遣える子どもたちなんだ…」とさらに感心、嬉しく…そして照れくさくなりました。

 今回「初の仕切り役」になった5年生。さすがに緊張の様子は隠せませんでしたが、精いっぱい「たてわり遊び」がうまく進むように頑張ってくれました。今日感心したのは、5年生が今までの「たてわり遊び」にはなかった「新しい遊び(ゲーム)をいくつも考えていてくれたことです。正直、今までの「たてわり遊び」は遊びのバリエーションが少なく、「ハンカチ落とし」や「ゴロゴロドカン」、「絵描きしりとり」、「だるまさんがころんだ」などの「定番遊び」ばかりしていて、そこから遊びが広がらない…という印象でした。

 しかし、今回は「ボウリング」や「新聞紙を使った生き残りじゃんけん」、「じゃんけん勝ち残りゲーム」みたいな、今までなかったような「たてわり遊び」を提案してくれて、新鮮な気持ちでみんなが楽しむことができました。

 もう一つ嬉しかったことは、日頃「おとなしいなあ…、もうちょっと積極的に、元気な声が出るといいんだけど…」と思っていた子どもたちが、10名くらいの小集団「たてわり班」の中だからこそ、なんとか「しっかり声を出して、リーダーとして進めよう。」という積極的で強い気持ちを見せてくれたことです。こういう「小さな挑戦」を繰り返すことで、子どもたちが少しずつ自分に「自信」をつけていってくれると思います。

 「たてわり遊び」の最後は、6年生が1年生から素敵なプレゼントをもらって、おひらきとなりました。

 明日はいよいよ6年生を送る会です。各学年の発表も楽しみですが、送る会を進めてくれる5年生の「リーダとしての自覚と頑張り」におおいに期待したいと思います。頼んだぞ!5年生!