2023年1月の記事一覧

昔は子どもの仕事でした!? ~3年生 七輪体験~

 1月19日(木)のブログでも紹介しましたが、今日は3年生が「七輪体験」をさせてもらいました。地域学校協働本部や学校支援ボランティアの皆さん総勢10名のサポートを受けて、「マッチを擦る練習」→「松葉や小枝などの焚き付けに火をつける」→「木炭に火を移す」→「お餅を焼く」→「美味しくいただく」という一連の体験をします。

 最近は大人でもマッチを使うことはほぼなくなりましたから、子どもたちにとってはなおさらで、「マッチを擦って火をつける」ということが、けっこう「こわさ」や「不安」を伴う様子でした。でも丁寧に安全なマッチの付け方を教えてもらいながら、子どもたち一人ひとりがマッチで火をつけることができました。

 焚き付けに火をつけると、白い煙を上げて炎があがり、子どもたちは喜んで「これで餅が焼ける」と思うようですが、「そんなところで餅を炙ったら、ただ黒く焦げるだけだよ。」と教えてもらって、そこから「炭に火を移す」ことをしないと何も始まらないことを学びます。

 炭火のよさは、①高火力であること②遠赤外線効果でじっくり中まで火が通ること③火力が長持ちすること④何よりも煙が出ないこと…子どもたちは実際に体験しながら一つずつ学んでいきます。七輪の上に網をおいて、お餅を並べ、子どもたちはお餅が焼けていく様子を、心配そうにじーっと見守りながら、「あっ、膨らんできた!」「わぁ、焦げ目がついた。美味しそう!」「めっちゃいい匂いがしてきた!」などとお餅の「変化」に一つ一つ反応しながら、お餅をほおばるその時をまだかまだかと待っていました。

 火を起こすところから、全部自分たちで体験して、時間をかけて焼いたお餅の味は、格別なものだったようです。寒い日でしたが、口いっぱいに広がった「あつあつのお餅」の美味しさと七輪の温かさで心がぽかぽかになったような子どもたちの笑顔でした。

 最後に、炭火や練炭を使った「火鉢」について教えてもらいました。「火鉢」は今でいう「ストーブ」であって、暖をとるだけでなく、その上でお湯を沸かしたり、煮炊きをしたり、大変重要な役目を担っていたことを知りました。また、昔は「木炭」ひとつとっても決して無駄にしないように、残った炭火は「火消壺」に入れて、「消し炭」にして再び使うことも知りました。

 子どもたちにとって、何より驚きだったのは、今日体験したような「七輪の火起こし」や「お風呂の薪炊き」は、たいてい子どもの仕事だったと聞かされたことです。子どもと言えども家族の一員。「役割」がきちんとあって、毎日しなければならない「仕事」があったということです。

 3年生のNさんが、「えーっ、そんなんちっとも家でのんびりできひんやん。」と思わず漏らしました時、おじいちゃん世代のボランティアさんは、「うん。ちっとものんびりしてへんだわ。」と笑顔で答えられました。「今の時代の子どもたちは、何不自由なくほんとに幸せだと思うよ。」と言いたかったのかもしれません。

 今日の体験は、「昔の生活の大変さ」を知るという目的もありますが、それだけでなく、昔の「くらしの工夫」とか「家族の役割」などにも、子どもたちが思いを馳せてくれると嬉しいなと思います。

 学校支援ボランティアの皆さん、今日は本当に子どもたちが貴重な体験をさせていただきました。ありがとうございました。

 

日本を紹介しよう! ~5年生オンライン英会話授業~

  今日は、5年生が「オンライン英会話」の授業に挑戦しました。

 アメリカはテネシー州メンフィス出身のALTのサム先生とオンラインでつながって、英会話を楽しみました。

 サム先生は、「We have ~」「You can ~」「It’s ~」の表現を使って故郷メンフィスの名物をいろいろと紹介してくれました。子どもたちはサム先生の英語をよく聞き、見せてくださる写真も手掛かりにしながら、一生懸命内容を理解しようとし、サム先生の英語での質問にも、「Yes, I do」「I like ~」等を使って頑張っていました。

 サム先生からの紹介の後は自分たちの番です。今度は同じ表現を使って、グループ別に考えた「日本の紹介」をしました。一人ずつ自己紹介「My neme is~」をしてから、例えば、「We have washoku in japan.」「You can enjoy yakizakana.」「It’s delicious.」という具合に、サム先生に話しかけます。サム先生はそれに対して「I see!」「I like~」と反応してくれたり、逆に「Do you like~?」「How many~?」などと質問も返したりしてくれます。子どもたちも何とかその質問に答えようと頑張ります。

 慣れている内本先生や廣田先生、そしてALTのジェイソン先生に対するのとは違って、初めて出会うサム先生とオンラインとはいえ対面して英会話をするのですから内心とても緊張しているのですが、何とか会話をしようとしている姿が、「さすが竜王っこ! 他市町の学校よりもうんとレベルの高い英語学習を積み上げてきただけある!」と感心しました。

 しかし、子どもたちがそんな懸命に頑張る中、私(校長)は…「画面のサム先生は、いったいどこで話しているのだろう…。子どもたちは疑いもなく、きっとアメリカのメンフィスとつながっていると思っているだろうけど、ALTの先生だから日本のどこかだろうな…。」そんなことを考えていると、会話の中でサム先生が、「I like Misokatsu!(みそかつ)」とか、「I know Oda nobunaga(織田信長)」などとおっしゃってたので、「これは、間違いなく『愛知県』の名古屋あたりだろう。」と、英語の授業とは関係なく勝手な想像を巡らせていたのでした。

チャレンジランキング ~ハイスピード縄跳び大会4~6年~

 今日の昼休みは、昨日実施するはずだった4~6年生の「ハイスピード縄跳び大会」が行われました。スポレク委員会の運営のもと、一人ひとりが「1分間に何回跳べるか」にチャレンジしました。

 上学年の子どもたちですから、得意な子たちは1分間に200回以上跳びます。今日の最高記録は232回だったと思われます。今日の子どもたちの記録は、県の方にも送られて、滋賀県内の小学校の中でランキングを競っていくことになります。

 この後は「ハイスピード縄跳び1~3年生」と学級対抗の「大縄大会」へと続いていきます。冬の体力づくりの一環ですが、「目標を掲げて、精いっぱい努力する」「学級で力を合わせて、学級の絆を高める」というところに大きな価値があると考えています。これからの子どもたちの頑張りが楽しみです。

 大会を運営してくれたスポレク委員会の皆さん、ご苦労様でした!

「旅」をテーマにブックトーク

 今日は、町立図書館の西川館長さんが来てくださって、6年生を対象にブックトークをしていただきました。今日のブックトークのテーマは「旅」です。一度は旅をして見て見たい「世界の絶景」についての本や、「トラブル旅行社」「見習い職人フラピッチの旅」などのいかにも楽しそうなお話本。タイムトラベル的に、ある「街」の1万年前から現在に至るまでの歴史がたどれる本、それから変わりどころでは「家を背負って旅する本」などなど、「旅」をテーマにいろんな本を紹介してもらいました。ブックトークは、「読み聞かせ」ではないので、本の中がすべてわかるわけではなく、本のテーマや、ちょっとしたあらすじや、冒頭部分の話なんかを紹介してもらいながら、その本の「魅力」について教えてくださるものです。西川さんのブックトークを聴いていると、「その本、最初から最後まで読みたい!見たい!」という気持ちになります。

 今日は「旅」をテーマにした本の紹介だったのですが、そもそも「本」「読書」自体が「旅」のようなものだと思いました。実際に「旅」に行けなくても、本の世界の中で「旅」をした気分になれますし、「時間旅行」や「主人公になったつもりの物語旅行」…本はいろんな世界に私たちを連れて行ってくれる不思議な力をもったものだと思います。

風の子雪の子元気の子 ~子どもの笑顔と大人の憂鬱~

 いやはや、ほんとに雪がたくさん降りました。昨日はいつもより早めに18時半ごろに帰宅したのですが、一日で自宅の雪の状態がえらいことになっていました。帰ってきても家の敷地内には30cm以上の雪が積もっていて、車が入りませんでした。とにかく雪どけをしないとどうにもこうにもで、結局夜11時くらいまで雪どけに費やし、へとへとになりました。きっとどこのお家でも苦労されたと思います。

 さて、今日は「平常授業」。子どもたちが安全に登校できるように、学校内、学校周辺、そして歩道橋まで、朝早くから先生たちが来てくれて、子どもたちのために雪かきをしてくれました。早い先生は、道路の渋滞を予想し、朝5時に家を出てくれたようです。気温が-8℃くらいだったので、あちこちが凍っていて危ないので、危険箇所には先生たちが立って、注意を促してくれました。

 そんな中、二日ぶりに子どもたちが登校してきました。明らかにいつもより「にこやか」です。今日は、「よし、学校に行くぞ!」という表情ではなく、「学校でたくさんの雪が、ぼくたち(私たち)を待っている!」…そんな興奮した気持ちのように感じました。

 そんな子どもたちの勢いに押されてか、いくつかの学級は1時間の初めに、運動場で雪に戯れる時間をとったようです。

 間違いなく、「雪」は子どもたちの最高の遊び道具です。雪にダイブしたり、雪玉あてをしたり、雪だるまを作ったりし始めます。ただ今回の雪は、超低温のさらさら雪なので、なかなか「かたまらない」ので子どもたちも苦労しているようでした。それでもやっぱり、子どもたちの表情は「会心の笑顔」で友達と一緒に、真っ白な世界の中で戯れ合っているのがとても幸せそうでした。大人にとっては「憂鬱」でしかない雪ですが、子どもたちにとっては無条件に「笑顔」になる自然のプレゼントなんですね。

 一方、時を同じくして竜中生が、中学校に登校しようとする姿が見えました。今日は、道路状況に鑑みて、中学校の始業時刻は1時間遅らせています。何とか、自転車で登校しようと果敢に立ち向かう中学生たちでしたが、さすがにこの雪の中、自転車を安全に乗るのは無理なようでした。自転車通学は断念して、とりあえず自転車は西小で預かることにしました。「大丈夫です!歩いていきます!」というパワフルな男子7人組。無事にたどり着いてくれたでしょうか…。

臨時休業日 ~明日に備えて~

  寒波による大雪や路面の凍結、子どもたちの登下校時の安全確保等、いろんな状況に鑑み、今日は「臨時休校」にすることになりました。保護者の皆様には、急な連絡となり大変ご迷惑をおかけしました。

「10年に一度の大雪」と言われているように、学校にこれだけの雪が積もることはここ数年なかった気がします。

 今日子どもたちは来ませんが、明日の子どもたちの登校を考えて、朝8時から先生たちで雪かきをしてもらいました。駐車場から職員出入口まで、正門から昇降口前、正門までの道も、2列で歩けるように、しっかり雪をどけてもらいました。凍結が心配される歩道橋も、桐畑・宮居・木本の若モントリオがどけてくれました。 

 この「第1期雪かき」をしておくと、明日の朝の「第2期雪かき」がずっと楽になるので、今日の作業はとても重要です。

 明日の朝は、通常通り子どもたちの登校が迎えられますように・・・。先生方、雪かきありがとうございました。

 

鬼かけ隊 入隊試験 ~2年生 九九を「道具」として使えるまで鍛える!~

 2年生の学習は、いよいよ「学年のまとめ」に入っていますが、特に「九九を使いこなせる」ように頑張っています。「鬼かけ隊 入隊試験」と書かれたプリントをもち、「九九の呼吸を習得し、全集中できるようになれ!」というミッション達成のために、「上がり九九」や「バラバラ九九」を鍛え直し、それぞれがマスター(クリア)できたら、いよいよ「最終の修行の場」である「校長室」で「スピード九九テスト」を受けるのであります。

 「スピード九九テスト」は、10個の「バラバラ九九」を20秒以内で答えるというテストです。最初にA,B,Cの問題から一つ選び、「20秒」にセットされたタイマーのもとで、私が示す九九の答えを次々と言っていくのです。20秒で10問ですから、1問2秒で答えていかなければなりません。1問でも「えっと・・・」と詰まってしまうと、ほぼアウトになります。おまけにただでさえ緊張する校長室、容赦なく減っていくタイマーの数字、このプレッシャーに打ち勝ってミッションをクリアしなければなりません。

 今日は「スピード九九テスト」の初日、早速校長室廊下には長蛇の列ができました。「失敗してもいいから、まずはチャレンジすることだ!」という子どもたちの前向きな気持ちが素晴らしかったです。

 今日は13人の合格者が出ました。合格すると、「若い時の校長先生?」のイラストの入った「スペシャル合格証」がもらえます。もちろん「ミッションクリア」とならなかった子どもたちもたくさんいます。でも、どんまいどんまいです。まだまだチャンスの日はあるのですから、何度でもチャレンジしてほしいと願っています。大切なのは人に勝つこと、人より早く合格することではありません。「合格するまで決してあきらめない自分でいる」ことです。3年生になるまでにきちんとやり遂げて、「九九を道具として使える力」をつけてほしいと願っています。2年生の皆さん、応援していますから、毎日こつこつ頑張りましょう!

おいしがを発見! ~食について考え、感謝の気持ちをもとう~

 

 今週は、「学校給食週間」です。この一週間、給食を通して「食」について考え、給食に携わる人々に感謝し、食べ物を大切にしようとする気持ちや態度を養います。また、滋賀県の食文化について学び、地域の食文化や特産物についての関心を高めます。

 今日は給食の時間に、給食センターの竹内栄養士さんが来てくださり、給食ができるまでの給食センターの仕事や様子について、いろんな場面の写真を使いながら説明してくださいました。

 衛生面のチェックを何重にも行なって、細心の注意を払って給食を作っていてくださることや、1400人分の給食を大きな大きな鍋で調理してくださっていること、100台近い炊飯ジャーを使ってご飯を炊き、毎日炊き立てのご飯を食べられるようにしてくださっていること、そしてそれは全国的にも珍しい、つまりはとてもありがたいことだということなど、たくさんのことを教えていただきました。

 また、今週は「おいしがを発見!」というテーマのもと、毎日「郷土給食メニュー」になっています。昨日は「近江八幡市メニュー」で、今日は「湖南市メニュー」でした。明日から「日野町メニュー」「竜王町メニュー」「甲賀市メニュー」と続きます。ちなみに「近江八幡メニュー」には必ず「赤こんにゃく」が登場するのですが、八日市育ちの私にとっては、なじみがなく、いまだにちょっとにらめっこしてから食べてしまいます。もちろん食べるとおいしいのですが…。それはさておき毎日、いろんなところの特産物(名物)が頂けて、毎日とても給食が楽しみになります。

 各学年学級においては、給食や「食」についてじっくり考え、給食に携わってくださっている調理員さんや、給食を運ぶ運転手さん、配膳してくださる用務員さん、そして食材を提供してくださっている生産者さん等に改めて感謝の気持ちを持つとともに、自分たちのために、食べ物の『命』をありがたく『いただいている』という気持ちを忘れず、心を込めて「いただきます」と言えるよう学びを深めていきます。

どのクラブにしようかな…? ~3年生 クラブ活動見学~

 今日の6校時のクラブ活動は、3年生のクラブ見学を兼ねていました。クラブ活動は、4~6年生が学年の枠を越えて、同好で組織し、自主的に活動する学習活動です。

 運動場には、陸上クラブと屋外スポーツクラブ。体育館には、屋内スポーツクラブ、バドミントンクラブ、卓球クラブの3クラブ。そして校舎内では、ボードゲームクラブ、パソコンクラブ、アートクラブの3クラブ、合計8つのクラブが活動しています。

 3年生は、わずかな時間ずつですが、すべてのクラブの活動を見学して、来年度「どこのクラブに入ろうかな~?」と思いを巡らせていました。全校たてわり活動と違って、4~6年生の上学年の同好の者だけで組織し活動しますから、今の3年生にとっては、「ちょっと本格的なやあ…。ついていけるかな…。」とか「レベルが高いな…自分に難しいかなあ…。」などと少し不安に感じた部分もあるかもしれませんが、「やりたいことを思い切り楽しむ!極めていく!」…それがクラブ活動の醍醐味であり、よさですから、あんまり心配しなくていいと思います。

たいてい「やってみたら、意外にいけた!楽しかった!」となりますから、4年生から始まるクラブ活動を楽しみにしていてくださいね。

 

谷先生にお世話になっています ~4年生 総合「プログラミング学習」~

 新学習指導要領において必修化された「プログラミング学習」。竜王町は、以前から谷 正次先生の指導サポートを受けながら学習してきました。ところがご存じのとおり、昨年10月に谷 正次先生は急なご病気により亡くなられ・・・、あまりに突然のことで、我々教職員も子どもたちも、心にぽかんと穴が開いたように、悲しく寂しい思いでいっぱいでした。

 その後、本校のプログラミング学習をどうしていこうかと思案している時、「私でよかったら引き継ぎます。」と言ってくださったのが、谷 正次先生の息子さんである谷 大智先生です。12月の終わりから、子どもたちは谷 大智先生にプログラミングを教えてもらっています。親子2代にわたってお世話になるという運命的な「縁」を感じながら改めて二人の谷先生に心より感謝申しあげます。

 今日は4年生がプログラミング学習に取り組んでいました。スクラッチというプログラミングソフトを使って、キャラクターが「指示通り」の動きをするように、「命令のブロック」を積み上げながらプログラミングしていきます。いわゆる「コーディング」と言われる、難しい数式や記号を並べるのではなく、直観的にプログラムできるように「ボタンを押す」「○歩歩く」「右(左)に○度回転する」「もし、○○だったら○○する」「○回繰り返す」・・・というような一つひとつの「命令ブロック」をつなぎながら一連の動きをプログラムしていきます。

 一通りプログラミングできたら、「デモ(実行)」を行い、動きを確認して、期待する動きになっていなかったら、どの「命令ブロック」に問題があるのか考えて、修正していきます。「プログラム」→「実行」→「修正」→「実行」→・・・と試行錯誤しながら「指示通りの動きにする=課題解決」を図っていくのが、プログラミング学習の神髄です。

 高学年になると、簡単なゲームなら自分で作ってしまえるほど、子どもたちの「吸収力」と「応用力」はすごいです。つくづく「今の時代を生きる子どもたちだな…」と痛感してしまいます。