2023年1月の記事一覧

求められるのは「論理的思考」と「説明する力」~5年算数学びの基礎チャレンジ過去問練習

 5校時、5年生が算数の学習で「学びの基礎チャレンジ」の過去問に挑戦していました。「学びの基礎チャレンジ」とは、小学4~6年生対象に、国語と算数の2教科における1年間の学習習熟度を確認するための滋賀県独自のテストです。「学びの基礎」ですから内容自体は、基礎的な問題なのですが…。

 今、子どもたちに求められている学力は、単に「正解を出す力」だけではありません。算数の場合なら、問題の意味を読み解き、「筋道を立てながら考え(論理的思考)」、それを言葉や式で「説明する力」が求められます。つまりは、探究力や分析力、問題解決力が求められるわけです。最近よく、自分で「式と答え」を書く問題ではなく、「Aさんが解答した式と答え」を見て、「Aさんの考えを説明しなさい。」という問題が出されています。

 今年度の「学びの基礎チャレンジ」、4,6年生は実は今日が本番でした。そして明日、5年生が挑戦することになっています。この「学びの基礎チャレンジ」をすることによって、自分の「課題」を明確にさせて、この3学期にしっかりと「復習」し、自信を持って6年生に進級してほしいと思います。

算数と数学の違い…今日の授業は算数?数学?~3年生 ▢を使った式~

 突然ですが「算数」と「数学」はどう違うのでしょうか?「小学校の時は算数と呼んで、中学校に行くと数学と呼ぶ…」それだけのものでしょうか。実は「算数」と「数学」には明確な違いがあります。

「算数」という言葉を調べると、「数をかぞえること。計算すること。また、その結果得られた数。」と出てきます。算数とは、簡単に言うと「計算をして答えを出す」教科です。身のまわりにある具体的な数や形についての、計算の仕方や扱い方を学びます。勉強する内容は、たし算・ひき算・かけ算・わり算といった基本的な計算方法、買い物のお金の計算、速さや距離の計算、図形の面積など。どれも、いつもの生活で扱う数ばかりです。

身近な数を正しく計算して正しい答えを出す。これが算数の考え方です。

 一方、「数学」という言葉の意味は、「数量および空間図形の性質について研究する学問。算術・代数学・幾何学・解析学・微分学・積分学などの総称。」です。算数と比べると何やら難しいことが書いてありますが、大切なのは「学問」という単語。 そう、数学は、「なぜそうなるのかを追求する」学問なのです。 答えを出すことより、答えを出すためのプロセスに注目しています。数学では、マイナスの数や文字式など、実際には触れることができない抽象的な数も扱います。具体的なひとつひとつのケースではなく、広く一般的なしくみを表現する方法を学びます。 「なぜそうなるのか」を、数字や記号を使って論理的・一般的に考え、表現する。これが数学の考え方です。

 さて、今日の3年生の算数の授業ですが、学習のめあては「▢を使って式に表そう」です。提示された問題は、「けんさんは、カードを何枚か持っています。弟に18枚あげました。残りは24枚になりました。」、

「同じ数ずつ8人で鶴を折ったら、全部で32羽になりました。」

 この問題が「けんさんは、はじめ何枚カードを持っていましたか。」とか「一人何枚ずつ鶴を折ったのでしょう。」となっていたら、子どもたちは、「24+18=42 答え42枚」、「32÷8=4 答え4羽」と答えないといけません。まさしく「算数」の問題です。

 ところが今日の学習のめあては「□を使って式に表そう」です。問題の意味や構造をしっかり見据えて、式化していくのが課題です。分かっている数(既知数)と分からない数(未知数)を見極めて、文章の意味からそれらをどういう「符号(+-×÷=)」でつないで式にするか、またそれぞれの数の関係性をどう図(数直線、テープ図)で表すかを考える学習です。

「▢(はじめの数)-18(あげた数)=24(残りの数)」、「▢(一人分の数)×8(人数)=32(全部の数)」と立式できることがゴールです。この式ができると「▢を求めるためには、▢=24+18=42」「▢=32÷8=4」というふうにはっきり見えてきます。

この学習はもはや「正しく計算して正しい答えを出す=算数」ではなく、「なぜそうなるのかを、数字や記号を使って論理的・一般的に考え、表現する=数学」の学習になると考えられます。 

 3年生の「算数」であっても、このような「数学的な見方・考え方」を使った学習を積み上げていかないと、高学年の「割合」や「単位量」などの抽象的な概念の学習や中学校の「負の数」や「方程式」等にうまくつながっていかないことになります。だからこそ、「簡単に答えを出す」だけの「算数」ではなく、問題の意味や構造を、式や図で表し、問題の全体像を捉え、なぜそうなるのかを考えながら解決していくという「数学的思考」=「数学」を大切にした学習になるように、日々授業研究に努め、授業を行なっています。

冬休みの「思い出絵日記」が楽しいです!

 2年生教室の前に、子どもたちの冬休みの「想い出絵日記」が掲示されています。

 冬休みにあったそれぞれの「楽しい思い出」を絵日記に描いていてくれます。クリスマスやお正月のできごと、家族旅行の思い出やお家でのお手伝いのことなどなど…どの絵日記を見ても「とびきり楽しかった気持ち」が伝わってきます。特に「お正月」ならではの体験やできごとを描いている絵日記が、読んでいて興味深かったです。私は冬休み、どこにも行けなかったので、半分「うらやましいなあ…」という思いも持ちながら、楽しませてもらいました。

跳びまくる昼休み! ~PTA作製のジャンピングボードが大活躍~

 3学期の体力づくりといえば、縄跳びです。各学年のホールでは、PTA保体部が作製してくださったジャンピングボードが大活躍です。このボードを使えば、とても調子よく、高くジャンプできるので、二重跳びや三重跳びの練習にはもってこいです。

 下学年では、やはり二重跳びの練習が中心で、みんなでルールを守って、順番に仲良く練習しています。友だち同士技を見せ合ったり、どちらが長く跳べるか二人で競争したり、工夫しながら縄跳びを楽しんでいます。低学年のホールへ行くと、必ず子どもたちが「校長先生、見て見て!二重跳びできるようになってん!」と声をかけてくれます。私はその子どもたちの得意そうな顔が大好きです。

 高学年になると跳ぶ高さも半端ないです。これだけ跳べれば三重跳びも楽勝です!

 6年生は、ちょっと他の学年と違いました。集団8の字跳びを楽しんでいます。男女分け隔てなく楽しめるのが6年生の良いところの一つ、みんなで声をかけあいながら協力して「一定時間に跳んだ人数」を増やしていきます。どうやら、何年か前の6年生が600回以上の大記録を打ち立てたことを覚えていて、「その記録を抜きたい!」と練習を始めているようです。小学校最後の学期、思う存分「仲間との時間」を楽しむと同時に、自分たちの「プライド」をかけて「頂点」をめざしているところがまた6年生のいいところです。 

 昨年同様、1月下旬から縄跳びの記録会である「ハイスピード縄跳び大会」や「学級対抗大縄大会」も開催されます。自分自身、そして各学級の目標をしっかりもって楽しみながら頑張ってほしいと思います。

輝く竜西っ子!~蒲生郡小学校書写優秀作品巡回展覧会~

 毎年秋に、蒲生郡内小学校の書写作品を集めた審査会があり、その審査会で優秀作品として選ばれた作品が仮巻(雲母紙)に貼られて、郡内の小学校で順に展示される「蒲生郡書写優秀作品巡回展」が今本校にきています。1月23日(月)まで、玄関入って左の陳列ケース前に展示しています。

 今年度の竜西っ子の頑張りは素晴らしく最上位賞である「最優秀」に選ばれた5年生小林七菜さんをはじめ9名の竜西っ子の作品が選ばれています。選ばれた全作品数48作品のうち、9つの作品が選ばれているのは、郡内小学校で最多受賞校ということになります。力作ぞろいですので是非ご覧になっていただきたいと思います。