校長ブログ

この上ない「仕合わせ」! ~6年生からの素敵なプレゼント~

 今日の昼休み、6年生代表の11名が校長室を訪れてくれました。林莉子さんが「今までありがとうございました。これは私たちの感謝の気持ちを綴ったメッセージです。」と6年生全員が書いてくれたメッセージ綴りを手渡してくれました。6年生48名全員が一人ひとり書いてくれたメッセージ…それだけで心が熱くなりました。今まで、「感謝状」や「寄せ書き」をプレゼントしてもらったことはあるのですが、一人ひとりの「手紙」をまとめたものをもらったのは初めてです。今、夜の校長室で、一人ひとりの手紙をじっくり読ませてもらっています。

 この6年生の子どもたちと出会って3年。私がめざす「学校づくり」をこの48名に託してきました。「子どもたち一人ひとりの自尊感情を高める。そして自分の学校に誇り(竜西プライド)を持つ。」そんな私の願いを今の6年生が一つひとつ叶えていってくれました。私は、この子たちに今まで何度も「君たちは、私の、この学校の誇りだ!」と言ってきました。いわゆる「打てば響く」愛すべき子どもたちでした。

 子どもたちの手紙を読んでいると、私が3年間、毎日こつこつと積み上げてきたことの「値打ち」や「思い」をちゃんと分かっていてくれてとても嬉しかったです。なぜ毎日校門に立つのか…、なぜ毎日ごみを拾うのか…、そんなことをこと細かに説明しなくても、子どもたちにはちゃんと伝わっていると思えることがとても仕合わせです。長い時間をかけて積み「合わせて」きた「仕事」の結果、ようやく得られる幸福を私は「仕合わせ」と書きます。

 子どもたちから、たくさんの素敵な言葉をもらいました。一部しか紹介できないのが残念ですが、本当に有難いことだと感じています。

 こんな素敵な子どもたちのために、一生思い出に残る素晴らしい卒業式にしてあげたいと思います。3年間、ずっとコロナ禍の中で苦しんできた子どもたち…そんな苦労や我慢を一掃できるような、卒業式にしてあげたいと思います。 

 子どもたちが描いてくれた、ちょっとしたイラストにも温かな気持ちを感じました。6年生の皆さん、本当にありがとうございました。

 

やっぱり小学校が基本です! ~滋賀県公立高校入試から~

 昨日は、県立高校の一般入試でした。竜中生は、十分力を発揮できたでしょうか。志望校合格を心より祈っております。

 さて、毎年恒例(?)になってきた感がありますが、「今回の高校入試、国語の漢字の問題を小学生が解けるか?」の検証です。

 今回の問題は「書き問題」が5問、「読み問題」が5問の計10問でした。では順に見ていきます。

1.

①木造ケンチク → 建築(建→小4 築→小5)

②トドく → 届く(届→小6)

③ショクム → 職務(職→小5 務→小5)

④イトナム → 営む(小5)

⑤メイロ → 迷路(迷→小5 路→小3)

 

2.

①賃貸 → チンタイ(賃→小6 貸→小5)

②賄う → マカナ(う)(賄→中学)

③旺盛 → オウセイ(旺→中学 盛→小6)

④麓 → フモト(麓→中学)

⑤熟れた → ウ(れた)(熟→小6) 

 結果はご覧の通りです。全15字の漢字のうち、小学校で習う漢字は全部で12字もありました。逆に中学で習う漢字は「賄う」「麓」「旺」のたった3字だけでした。やっぱり小学校で習う漢字を熟語も含めて「きちんと習得できている」ことがどれだけ大事なのかが分かります。

 ちなみに本校の6年生の「小学校全漢字習得率」は9割を超えています。「朝の脳トレ」の積み上げの成果であり、これも自慢できる「竜西プライド」です。

 

やさしく 楽しく 安全に! ~3年ぶりのなかよし下校~

 今日の下校は「なかよし下校」でした。「なかよし下校」は4月に入学してくる新1年生が、実際に下校の体験をすることで、集団登下校のイメージを持ち、上級生との関わりの中で、安心感をもって学校生活に馴染めるようにするためです。また、保護者の皆様には、通学路の確認や上級生との顔つなぎ等を行うことで、安心して入学を迎えられるようにするために、「なかよし下校」を行なっています。

 運動場に登校班別に集合し、説明を聞いた後、遠い字の班から下校しました。

 5年生の新班長さんは、5歳児さんたちをどうサポートしていいのか、どんなペースで歩けばいいのか…いろいろ悩みながらの緊張した面持ちで出発していきました。きっと普段の下校よりも時間が長く感じられたのではないでしょうか。

 普段なら、列が乱れたり、離れたり…道いっぱいになって歩いたり…危なっかしい班がたくさんありますが、さすがに今日はきちんと2列に並んで下校できました。今日の緊張感を保って、これからも安全に登校してほしいと願っています。

 自分たちが1年生の時は、上級生のお兄さんお姉さんに、優しく支えてもらったはずです。班長さんにや副班長さんにいっぱい迷惑をかけたはずです。そのことをしっかりと心に刻みながら、4月から1年生のサポートをしっかりとやってあげてほしいと思います。萩野先生が言った通り、「優しく、楽しく、安全に!」でお願いします。

 今日は、長い距離を歩いてくれた5歳児の皆さん、そして忙しい中下校に付き添ってくださった保護者の皆様、そしてそして、緊張感の中「なかよし下校」をやり遂げてくれた班長さん、副班長さん、本当にお疲れ様でした。ありがとうございました。

子どもたちの発想で学校を楽しく! ~広報委員会 うさぎイラストコンクール~

 今、昇降口前の廊下に、広報委員会が企画した「うさぎイラストコンクール」の応募作品が展示されていて、通りかかる子どもたちやお客様が「うさぎイラスト」に見入っています。子どもたちの発想で、学校が少し楽しくなるような取組を自分たちで進めることはとても意義のあることです。こんなところからも「自分たちが主役」意識が育ってくれればと思っています。

 私(校長)は1枚1枚全部しっかりと鑑賞させてもらったので、いつも通り、校長の勝手な審査による「絶好調(校長)賞」を決めたいと思います。

まずは優秀作品からです。

 1年生の北川結菜さんの作品です。いろんな表情のウサギをたくさん描いて、楽しい雰囲気のイラストに仕上げました。ピンクに塗られた耳やたくさん散りばめたニンジンの絵が可愛いです。

 続いては、3年生森蒼葉さんのジャンボリーミッキーウサギです。低学年が躍ってくれた可愛いダンスが思い出されます。ラジカセや音符も描き入れることで、構図もよくなり、楽しさや躍動感が表現されています。なかなかのハイレベル作品です!

 続いて、4年生の藤﨑夕綺の「鏡餅うさぎ」です。とってもシンプルなデザインですが、どっしりと構えたうさぎさんの頭に乗っけたミカンがいいアクセントになっています。三方もしっかり描けていて、大変バランスのいいイラストに仕上がりました。

 5年生からは白濱奨さんの「真ん中も食べられる!?」という作品。これなかなかのアイデアイラストです。「うさぎリンゴ」の形に似せて、本物のウサギを描いているところがGoodです。食べられないように、そっと静かに隠れているようなウサギの気持ちが伝わってくるようです。

 そして6年生からは日髙愛心さんの作品が優秀賞です。圧倒的な色のきれいさが光ります。混色やグラデーションを使った彩色、配色のバランス、センスの良さを感じます。大変見栄えのする素晴らしい作品でした。

 さて、最後は「最優秀賞」の発表です。

 「最優秀賞」は2年生の西村啓汰さんの作品です。写真ではあまり伝わらないかもしれませんが、たくさんの作品が展示されている中、ひと際「存在感」を感じる作品が西村さんのイラストでした。

 たくさんの作品の中から、「浮き出て見える」ような気がしました。そうさせているのは、かわいい表情のウサギのデザインなのか、ポイントだけに色をつけている色のバランスのよさなのか、とにかく「目が行く」不思議な作品なのです。これをTシャツのデザインにすれば、結構人気を呼んで売れるんじゃないかと…そんなことを考えてしまいました。「最優秀賞」は、3年生森蒼葉さんの「ジャンボリミッキーウサギ」と迷いましたが、理屈ではない「不思議な魅力」と「存在感」が光る西村啓汰さんのイラストを今回は選ばせてもらいました。

 広報委員会の皆さん、楽しい企画をありがとう。次の企画も楽しみにしています。

6年生を送る会③ ~6年生の「有終の美」と4,5年生の決意~

 在校生の発表を締めくくるのは5年生でした。これから学校のリーダーを担う最高学年として、その意気込みを6年生に伝えなければなりません。6年生にだけでなく、退場せずにあえて会場に残った4年生に上学年としてのプライドを見せなければなりません。発表の題目は「6年間の足跡」でした。6年間の中での印象的な学習や行事について、思い出を振り返れるよう発表を考えてくれました。

 1年生時の思い出は「初めての鍵盤ハーモニカを吹いた『どんぐりさんのお家』」、2年生時は「九九の学習」、3年生は「初めての毛筆」、4年生は「必死で練習したリコーダー『茶色の小瓶』」、5年生は「フローティングスクール」そして6年生は「りゅうせいピックの応援合戦」。それぞれ思い出がよみがえるよう、堂々と思い切りよく発表してくれました。練習の時の「中途半端」がなくなり、「本気」「全力」の気持ちが前面によく表れていました。ここ1週間ほど、送る会の準備やたてわり遊びの運営の中心となって「待ったなし!」の状況の中で具体的に動いているうちに、その責任感とともに最高学年になる実感がじわじわと湧いてきたのかもしれません。明らかに顔つきが変わってきた5年生が、とても頼もしく見えました。

 最後に歌ってくれた「友~旅立ちの時~」は6年生の心に静かに、しんみりと染みわたっていくような、気持ちのこもった素敵な歌声でした。「心を込めて歌う」という言葉がぴったりの、心に響く歌でした。

 そして、最後は、6年生のお礼の気持ちを込めた発表でした。1年生から5年生の発表は、それぞれその学年のよさが生かされ、とても見ごたえのある発表でしたが、やはり6年生は「格」が違いました。他の学年の発表との根本的な違いは、「担任の先生はノータッチ」ということ、つまりすべて「自分たちで考えて、自分たちが創り上げた発表」だということです。とてもよくできている寸劇のシナリオも、かっこよくできている動画スライドショーも、「威風堂々」という言葉がぴったりな立ち振る舞いも、じっと動かない座りの姿勢も…、そして多少のことは「アドリブ」で乗り越えるところも、すべて「自分たちの力」で創り出している、やり遂げているところです。まさに、6年間の「自分たちの成長」を存分に発揮する発表でした。

 そんな6年生の発表を目の当たりにした4年生。6年生のあまりの「堂々たる姿」「かっこよさ」に、釘付けになってました。発表を見る4年生の背中はずっと伸びたまま、微動だにせず、6年生の一挙手一投足をじっと見つめていました。そんな4年生の姿に、6年生の「大きさ」を改めて感じることができました。

 発表の後は、学校のリーダーとしての役割を5年生に

引き継ぐ「引き継ぎ式」が行われました。応援団旗や委員会のファイルなどを、5年生に手渡しました。6年生は「引き継いでほしい思い」を5年生は「責任を引き継ぐ決意」をひと言ずつ添えました。

 

 送る会の最後に、4,5,6年生を前に私(校長)からお話をさせてもらいました。いろんな話をしましたが、一番伝えたかったことは、「ここにいる上学年と、3年生を含めたみんなの力を総結集して、『最高の卒業式』を創り上げてほしい。」ということ。「そのために6年生は、卒業式や残りの小学校生活で、しっかりと竜西小の最高学年としての『頂点』の姿を在校生に示してほしい。5年生は、卒業生の「全力」を、「全力」で受け止め、「全力」と「全力」が響き合う感動的な卒業式にしてほしい。そして3,4年生は、持ち前の「パワフルさ」と「メリハリの力」で、そんな5年生を「全力」でサポートしてほしい。」とお願いしました。 

 6年生を送る会での子どもたちの姿を見ていて、改めてどこにでも胸を張って自慢できる「誇るべき竜西っこ」だと確信しました。この子どもたちなら、引き締まった厳粛な雰囲気の中、子どもたちの想いが響き渡る『最高の卒業証書授与式』にできます。子どもたちの全力の頑張りのおかげで、とても幸せな気分になれた6年生を送る会でした。