校長ブログ
風の子雪の子元気の子 ~子どもの笑顔と大人の憂鬱~
いやはや、ほんとに雪がたくさん降りました。昨日はいつもより早めに18時半ごろに帰宅したのですが、一日で自宅の雪の状態がえらいことになっていました。帰ってきても家の敷地内には30cm以上の雪が積もっていて、車が入りませんでした。とにかく雪どけをしないとどうにもこうにもで、結局夜11時くらいまで雪どけに費やし、へとへとになりました。きっとどこのお家でも苦労されたと思います。
さて、今日は「平常授業」。子どもたちが安全に登校できるように、学校内、学校周辺、そして歩道橋まで、朝早くから先生たちが来てくれて、子どもたちのために雪かきをしてくれました。早い先生は、道路の渋滞を予想し、朝5時に家を出てくれたようです。気温が-8℃くらいだったので、あちこちが凍っていて危ないので、危険箇所には先生たちが立って、注意を促してくれました。
そんな中、二日ぶりに子どもたちが登校してきました。明らかにいつもより「にこやか」です。今日は、「よし、学校に行くぞ!」という表情ではなく、「学校でたくさんの雪が、ぼくたち(私たち)を待っている!」…そんな興奮した気持ちのように感じました。
そんな子どもたちの勢いに押されてか、いくつかの学級は1時間の初めに、運動場で雪に戯れる時間をとったようです。
間違いなく、「雪」は子どもたちの最高の遊び道具です。雪にダイブしたり、雪玉あてをしたり、雪だるまを作ったりし始めます。ただ今回の雪は、超低温のさらさら雪なので、なかなか「かたまらない」ので子どもたちも苦労しているようでした。それでもやっぱり、子どもたちの表情は「会心の笑顔」で友達と一緒に、真っ白な世界の中で戯れ合っているのがとても幸せそうでした。大人にとっては「憂鬱」でしかない雪ですが、子どもたちにとっては無条件に「笑顔」になる自然のプレゼントなんですね。
一方、時を同じくして竜中生が、中学校に登校しようとする姿が見えました。今日は、道路状況に鑑みて、中学校の始業時刻は1時間遅らせています。何とか、自転車で登校しようと果敢に立ち向かう中学生たちでしたが、さすがにこの雪の中、自転車を安全に乗るのは無理なようでした。自転車通学は断念して、とりあえず自転車は西小で預かることにしました。「大丈夫です!歩いていきます!」というパワフルな男子7人組。無事にたどり着いてくれたでしょうか…。
臨時休業日 ~明日に備えて~
寒波による大雪や路面の凍結、子どもたちの登下校時の安全確保等、いろんな状況に鑑み、今日は「臨時休校」にすることになりました。保護者の皆様には、急な連絡となり大変ご迷惑をおかけしました。
「10年に一度の大雪」と言われているように、学校にこれだけの雪が積もることはここ数年なかった気がします。
今日子どもたちは来ませんが、明日の子どもたちの登校を考えて、朝8時から先生たちで雪かきをしてもらいました。駐車場から職員出入口まで、正門から昇降口前、正門までの道も、2列で歩けるように、しっかり雪をどけてもらいました。凍結が心配される歩道橋も、桐畑・宮居・木本の若モントリオがどけてくれました。
この「第1期雪かき」をしておくと、明日の朝の「第2期雪かき」がずっと楽になるので、今日の作業はとても重要です。
明日の朝は、通常通り子どもたちの登校が迎えられますように・・・。先生方、雪かきありがとうございました。
鬼かけ隊 入隊試験 ~2年生 九九を「道具」として使えるまで鍛える!~
2年生の学習は、いよいよ「学年のまとめ」に入っていますが、特に「九九を使いこなせる」ように頑張っています。「鬼かけ隊 入隊試験」と書かれたプリントをもち、「九九の呼吸を習得し、全集中できるようになれ!」というミッション達成のために、「上がり九九」や「バラバラ九九」を鍛え直し、それぞれがマスター(クリア)できたら、いよいよ「最終の修行の場」である「校長室」で「スピード九九テスト」を受けるのであります。
「スピード九九テスト」は、10個の「バラバラ九九」を20秒以内で答えるというテストです。最初にA,B,Cの問題から一つ選び、「20秒」にセットされたタイマーのもとで、私が示す九九の答えを次々と言っていくのです。20秒で10問ですから、1問2秒で答えていかなければなりません。1問でも「えっと・・・」と詰まってしまうと、ほぼアウトになります。おまけにただでさえ緊張する校長室、容赦なく減っていくタイマーの数字、このプレッシャーに打ち勝ってミッションをクリアしなければなりません。
今日は「スピード九九テスト」の初日、早速校長室廊下には長蛇の列ができました。「失敗してもいいから、まずはチャレンジすることだ!」という子どもたちの前向きな気持ちが素晴らしかったです。
今日は13人の合格者が出ました。合格すると、「若い時の校長先生?」のイラストの入った「スペシャル合格証」がもらえます。もちろん「ミッションクリア」とならなかった子どもたちもたくさんいます。でも、どんまいどんまいです。まだまだチャンスの日はあるのですから、何度でもチャレンジしてほしいと願っています。大切なのは人に勝つこと、人より早く合格することではありません。「合格するまで決してあきらめない自分でいる」ことです。3年生になるまでにきちんとやり遂げて、「九九を道具として使える力」をつけてほしいと願っています。2年生の皆さん、応援していますから、毎日こつこつ頑張りましょう!
おいしがを発見! ~食について考え、感謝の気持ちをもとう~
今週は、「学校給食週間」です。この一週間、給食を通して「食」について考え、給食に携わる人々に感謝し、食べ物を大切にしようとする気持ちや態度を養います。また、滋賀県の食文化について学び、地域の食文化や特産物についての関心を高めます。
今日は給食の時間に、給食センターの竹内栄養士さんが来てくださり、給食ができるまでの給食センターの仕事や様子について、いろんな場面の写真を使いながら説明してくださいました。
衛生面のチェックを何重にも行なって、細心の注意を払って給食を作っていてくださることや、1400人分の給食を大きな大きな鍋で調理してくださっていること、100台近い炊飯ジャーを使ってご飯を炊き、毎日炊き立てのご飯を食べられるようにしてくださっていること、そしてそれは全国的にも珍しい、つまりはとてもありがたいことだということなど、たくさんのことを教えていただきました。
また、今週は「おいしがを発見!」というテーマのもと、毎日「郷土給食メニュー」になっています。昨日は「近江八幡市メニュー」で、今日は「湖南市メニュー」でした。明日から「日野町メニュー」「竜王町メニュー」「甲賀市メニュー」と続きます。ちなみに「近江八幡メニュー」には必ず「赤こんにゃく」が登場するのですが、八日市育ちの私にとっては、なじみがなく、いまだにちょっとにらめっこしてから食べてしまいます。もちろん食べるとおいしいのですが…。それはさておき毎日、いろんなところの特産物(名物)が頂けて、毎日とても給食が楽しみになります。
各学年学級においては、給食や「食」についてじっくり考え、給食に携わってくださっている調理員さんや、給食を運ぶ運転手さん、配膳してくださる用務員さん、そして食材を提供してくださっている生産者さん等に改めて感謝の気持ちを持つとともに、自分たちのために、食べ物の『命』をありがたく『いただいている』という気持ちを忘れず、心を込めて「いただきます」と言えるよう学びを深めていきます。
どのクラブにしようかな…? ~3年生 クラブ活動見学~
今日の6校時のクラブ活動は、3年生のクラブ見学を兼ねていました。クラブ活動は、4~6年生が学年の枠を越えて、同好で組織し、自主的に活動する学習活動です。
運動場には、陸上クラブと屋外スポーツクラブ。体育館には、屋内スポーツクラブ、バドミントンクラブ、卓球クラブの3クラブ。そして校舎内では、ボードゲームクラブ、パソコンクラブ、アートクラブの3クラブ、合計8つのクラブが活動しています。
3年生は、わずかな時間ずつですが、すべてのクラブの活動を見学して、来年度「どこのクラブに入ろうかな~?」と思いを巡らせていました。全校たてわり活動と違って、4~6年生の上学年の同好の者だけで組織し活動しますから、今の3年生にとっては、「ちょっと本格的なやあ…。ついていけるかな…。」とか「レベルが高いな…自分に難しいかなあ…。」などと少し不安に感じた部分もあるかもしれませんが、「やりたいことを思い切り楽しむ!極めていく!」…それがクラブ活動の醍醐味であり、よさですから、あんまり心配しなくていいと思います。
たいてい「やってみたら、意外にいけた!楽しかった!」となりますから、4年生から始まるクラブ活動を楽しみにしていてくださいね。
谷先生にお世話になっています ~4年生 総合「プログラミング学習」~
新学習指導要領において必修化された「プログラミング学習」。竜王町は、以前から谷 正次先生の指導サポートを受けながら学習してきました。ところがご存じのとおり、昨年10月に谷 正次先生は急なご病気により亡くなられ・・・、あまりに突然のことで、我々教職員も子どもたちも、心にぽかんと穴が開いたように、悲しく寂しい思いでいっぱいでした。
その後、本校のプログラミング学習をどうしていこうかと思案している時、「私でよかったら引き継ぎます。」と言ってくださったのが、谷 正次先生の息子さんである谷 大智先生です。12月の終わりから、子どもたちは谷 大智先生にプログラミングを教えてもらっています。親子2代にわたってお世話になるという運命的な「縁」を感じながら改めて二人の谷先生に心より感謝申しあげます。
今日は4年生がプログラミング学習に取り組んでいました。スクラッチというプログラミングソフトを使って、キャラクターが「指示通り」の動きをするように、「命令のブロック」を積み上げながらプログラミングしていきます。いわゆる「コーディング」と言われる、難しい数式や記号を並べるのではなく、直観的にプログラムできるように「ボタンを押す」「○歩歩く」「右(左)に○度回転する」「もし、○○だったら○○する」「○回繰り返す」・・・というような一つひとつの「命令ブロック」をつなぎながら一連の動きをプログラムしていきます。
一通りプログラミングできたら、「デモ(実行)」を行い、動きを確認して、期待する動きになっていなかったら、どの「命令ブロック」に問題があるのか考えて、修正していきます。「プログラム」→「実行」→「修正」→「実行」→・・・と試行錯誤しながら「指示通りの動きにする=課題解決」を図っていくのが、プログラミング学習の神髄です。
高学年になると、簡単なゲームなら自分で作ってしまえるほど、子どもたちの「吸収力」と「応用力」はすごいです。つくづく「今の時代を生きる子どもたちだな…」と痛感してしまいます。
「0年生」ではありません。「最年長組」です!~5年生わくわく交流~
今日は、5年生と4月に入学する5歳児さんとの「わくわく交流」でした。新しい1年生が、安心して小学校生活を始められるように、小学校という場所に慣れ、新6年生になるお兄さんお姉さんとの親しい関係が作れるように、「わくわく交流」を実施しています。この日に向けて、5年生は計画的にこつこつと準備を進めてきてくれました。一緒に遊ぶためのすごろくや福笑い等を丁寧に作ってくれていました。中には「ワニワニ〇ニック」みたいな大掛かりな装置もできていて、「本当にがんばったなあ~」と感心しました。
でも今回の「わくわく交流」で私(校長)が最も感心したのは、5年生が5歳児さんを「0年生」として扱っていないことでした。「0年生」・・・つまり、「まだ何にもできないから、すべて面倒見てやらなきゃ…」という捉え方ではなく、「子ども園や保育園では、『最年長組さん』なんだから、すでにたくさんのことができる子どもたちなんだ。」という捉えで、交流の内容を考えてくれたことです。具体的には、「おもちゃを作ってあげる」ではなく、「いっしょに作る。自分でやってもらう。」という活動をしてくれたことです。
交流の時間の半分は、「5年生が作ったおもちゃで、一緒に遊ぶ」活動にして、もう半分は「作り方を教えながら、自分でおもちゃを作ってもらい、それで遊んだりお土産にしたりしてもらう」活動にしていました。
活動を見ていると、さすが「最年長組」です。描いたり、切ったり、折ったり、貼ったり・・・なかなかの「甲斐性」です。5年生にサポートしてもらいながら、自分たちで「けん玉」や「福笑い」や「折り紙の花」等を作っていきました。1時間余りの交流でしたが、とても活動が充実していた「わくわく交流」でした。1回目の「わくわく交流」よりも、「もっとやりたいー!」と帰りたがらない5歳児さんが増えたように感じました。
5年生の皆さん、お疲れ様でした。皆さんのおかげで、5歳児さんも4月の入学がとても楽しみになったと思います。
「地域」に支えてもらってこその「豊かな学び」②~地域学校協働本部~
今日の放課後、30日(月)に行う予定の3年生の「昔の生活体験」である「七輪体験」のための地域スタッフ&ボランティアの研修会が行われました。コーディネーターである地域学校協働本部の関川先生、岡山さんをはじめ、「昔、七輪が生活の一部だった『師匠』クラスの方から、保護者スタッフそして担任の先生、総勢10名ほどの皆さんが、マッチの擦り方から、炭火の起こし方、子どもたちに体験させるときの安全配慮事項などなど… 、実際に試しながら、確認されていました。
子どもたちの目的は、「七輪でお餅を焼いて、美味しくいただくこと」なのですが、この学習の本来の目的は、子どもたちが「昔の生活」を実際に体験して、今の生活と比べて、その違いや昔の生活の大変さやよさについて思いをはせることです。
まずは、「お餅ひとつ」焼くのに、どんな道具が必要で、どんな手順が必要で、どんな知識が必要で、どんな甲斐性が必要なのか、どんなことに苦労するのか…、そして最後に七輪で焼いた「お餅」はどんな味がするのか…身をもって体験してもらいましょう。
といっても、これを学校だけでするのは、なかなか大変です。担任の先生だけでは対応できません。ひょっとして他の学校だったら、「この体験は準備も大変だし、危険も伴うから、ここは映像を見て学習することにしましょう。」ということになるかもしれません。しかし本校の学びモットーは「体験と関わり」ですから、できるかぎり「直接体験」で子どもたちに学ばせたいと思っています。
そこで「救世主」になるのが地域学校協働本部、つまりは地域の皆さんです。地域の皆さんの力を借りれば、こんな体験学習も可能になるということです。ここでも子どもたちの「豊かな学び」を全面的に応援してくださる地域の皆さんの「優しく熱い思い」に心から感謝しなければならないと思っています。本当にありがとうございます。
実は明日、文部科学大臣表彰を受賞した本校コミュニティ・スクールの「ふるさと学習」の実践について、県庁で私と岡山さんが実践発表することになっています。久々に大勢の方々の前で発表することになります。地域の方々のおかげでいただいた「とびきりでっかい賞」ですから、精いっぱい「竜西プライド」をぶちかましてきます。
「地域」に支えてもらってこその「豊かな学び」①~ぽえむ~
今日の朝は、1,2,4年生の教室はぽえむさんの絵本の読み聞かせでした。子どもたちのために、選りすぐった絵本や紙芝居を、感情をこめて抑揚たっぷりに読み聞かせてくださいます。いつもは「朝の脳トレ」で、気持ちを全集中させて「テンポとスピード」重視で頑張っています(これを「速考」の学びと名付けました。)が、ぽえむさんの読み聞かせは、ゆったりとした気持ちで、ゆっくり本の世界を楽しみます。じっくりじっくり登場人物の心情や作者の思いについて考えながら聴いています。(これを「遅考」の学びと名付けました。)「速考」と「遅考」の学びを両方大切にしながらバランスよく、緩急をつけて学んでいくのが理想だと思っています。
ぽえむさんは、いつも竜西っこのそばにいてくださいました。子どもたちが生まれるずっと前の平成12年の9月から20年以上にわたって、本校で「読み聞かせ」を続けていてくださるんです。今まで、ぽえむさんの読み聞かせを聴いた竜西っこは全部で何人になるのでしょう…ざっと計算してみたら1300人をこえる人数になりました。
いつも竜西っこの隣にいて、絵本という心の栄養を与え続けてくださっているぽえむさんに、改めてお礼を言いたいと思います。いつもいつもありがとうございます。おかげさまで竜西っこは「豊かな学び」をさせてもらっています。これからもどうぞよろしくお願いいたします。
大盛況!移動図書館 ~中・高学年ももう少し来てほしいなあ~
今日は月に一度の「移動図書館」の日。町立図書館からたくさんの本を持ってきていただき、1年生ホールに並べてもらいます。学校図書室にはない新しい本や、いろんなシリーズ本なども持ってきてくださいますので、子どもたちもこの「移動図書館」を楽しみにしています。
給食の時間が終わるや否や、待ち構えていた2年生の子どもたちが一気に押し寄せます。そして少し遅れて1年生もたくさんやってきて、あっという間に移動図書館は「満員御礼」状態になってしまいました。
子どもたちはあれこれと、いろんな本を物色しながら、お気に入りの2冊を決め、町の図書カードで借りる仕組みになっています。
「みんな、どんな本借りたの?」と聞くと、子どもたちは嬉しそうに借りる本を見せて、その本を紹介してくれます。先日紹介した「かいけつゾロリ」を借りる子もいました。
低学年の子どもたちがこんなにたくさん「移動図書館」にきて、楽しそうに本を借りてくれることを、とても嬉しく思います。中学年はみんな外で元気で遊んでいて、それはそれで素晴らしいことで、また高学年は昼休みもいろいろと用事があって忙しいということは、重々分かっていますが、月に一度きりの「移動図書館」ですから、中高学年ももう少し関心をもって、本を借りに来てほしいなと願っています。