校長ブログ
谷先生にお世話になっています ~4年生 総合「プログラミング学習」~
新学習指導要領において必修化された「プログラミング学習」。竜王町は、以前から谷 正次先生の指導サポートを受けながら学習してきました。ところがご存じのとおり、昨年10月に谷 正次先生は急なご病気により亡くなられ・・・、あまりに突然のことで、我々教職員も子どもたちも、心にぽかんと穴が開いたように、悲しく寂しい思いでいっぱいでした。
その後、本校のプログラミング学習をどうしていこうかと思案している時、「私でよかったら引き継ぎます。」と言ってくださったのが、谷 正次先生の息子さんである谷 大智先生です。12月の終わりから、子どもたちは谷 大智先生にプログラミングを教えてもらっています。親子2代にわたってお世話になるという運命的な「縁」を感じながら改めて二人の谷先生に心より感謝申しあげます。
今日は4年生がプログラミング学習に取り組んでいました。スクラッチというプログラミングソフトを使って、キャラクターが「指示通り」の動きをするように、「命令のブロック」を積み上げながらプログラミングしていきます。いわゆる「コーディング」と言われる、難しい数式や記号を並べるのではなく、直観的にプログラムできるように「ボタンを押す」「○歩歩く」「右(左)に○度回転する」「もし、○○だったら○○する」「○回繰り返す」・・・というような一つひとつの「命令ブロック」をつなぎながら一連の動きをプログラムしていきます。
一通りプログラミングできたら、「デモ(実行)」を行い、動きを確認して、期待する動きになっていなかったら、どの「命令ブロック」に問題があるのか考えて、修正していきます。「プログラム」→「実行」→「修正」→「実行」→・・・と試行錯誤しながら「指示通りの動きにする=課題解決」を図っていくのが、プログラミング学習の神髄です。
高学年になると、簡単なゲームなら自分で作ってしまえるほど、子どもたちの「吸収力」と「応用力」はすごいです。つくづく「今の時代を生きる子どもたちだな…」と痛感してしまいます。
「0年生」ではありません。「最年長組」です!~5年生わくわく交流~
今日は、5年生と4月に入学する5歳児さんとの「わくわく交流」でした。新しい1年生が、安心して小学校生活を始められるように、小学校という場所に慣れ、新6年生になるお兄さんお姉さんとの親しい関係が作れるように、「わくわく交流」を実施しています。この日に向けて、5年生は計画的にこつこつと準備を進めてきてくれました。一緒に遊ぶためのすごろくや福笑い等を丁寧に作ってくれていました。中には「ワニワニ〇ニック」みたいな大掛かりな装置もできていて、「本当にがんばったなあ~」と感心しました。
でも今回の「わくわく交流」で私(校長)が最も感心したのは、5年生が5歳児さんを「0年生」として扱っていないことでした。「0年生」・・・つまり、「まだ何にもできないから、すべて面倒見てやらなきゃ…」という捉え方ではなく、「子ども園や保育園では、『最年長組さん』なんだから、すでにたくさんのことができる子どもたちなんだ。」という捉えで、交流の内容を考えてくれたことです。具体的には、「おもちゃを作ってあげる」ではなく、「いっしょに作る。自分でやってもらう。」という活動をしてくれたことです。
交流の時間の半分は、「5年生が作ったおもちゃで、一緒に遊ぶ」活動にして、もう半分は「作り方を教えながら、自分でおもちゃを作ってもらい、それで遊んだりお土産にしたりしてもらう」活動にしていました。
活動を見ていると、さすが「最年長組」です。描いたり、切ったり、折ったり、貼ったり・・・なかなかの「甲斐性」です。5年生にサポートしてもらいながら、自分たちで「けん玉」や「福笑い」や「折り紙の花」等を作っていきました。1時間余りの交流でしたが、とても活動が充実していた「わくわく交流」でした。1回目の「わくわく交流」よりも、「もっとやりたいー!」と帰りたがらない5歳児さんが増えたように感じました。
5年生の皆さん、お疲れ様でした。皆さんのおかげで、5歳児さんも4月の入学がとても楽しみになったと思います。
「地域」に支えてもらってこその「豊かな学び」②~地域学校協働本部~
今日の放課後、30日(月)に行う予定の3年生の「昔の生活体験」である「七輪体験」のための地域スタッフ&ボランティアの研修会が行われました。コーディネーターである地域学校協働本部の関川先生、岡山さんをはじめ、「昔、七輪が生活の一部だった『師匠』クラスの方から、保護者スタッフそして担任の先生、総勢10名ほどの皆さんが、マッチの擦り方から、炭火の起こし方、子どもたちに体験させるときの安全配慮事項などなど… 、実際に試しながら、確認されていました。
子どもたちの目的は、「七輪でお餅を焼いて、美味しくいただくこと」なのですが、この学習の本来の目的は、子どもたちが「昔の生活」を実際に体験して、今の生活と比べて、その違いや昔の生活の大変さやよさについて思いをはせることです。
まずは、「お餅ひとつ」焼くのに、どんな道具が必要で、どんな手順が必要で、どんな知識が必要で、どんな甲斐性が必要なのか、どんなことに苦労するのか…、そして最後に七輪で焼いた「お餅」はどんな味がするのか…身をもって体験してもらいましょう。
といっても、これを学校だけでするのは、なかなか大変です。担任の先生だけでは対応できません。ひょっとして他の学校だったら、「この体験は準備も大変だし、危険も伴うから、ここは映像を見て学習することにしましょう。」ということになるかもしれません。しかし本校の学びモットーは「体験と関わり」ですから、できるかぎり「直接体験」で子どもたちに学ばせたいと思っています。
そこで「救世主」になるのが地域学校協働本部、つまりは地域の皆さんです。地域の皆さんの力を借りれば、こんな体験学習も可能になるということです。ここでも子どもたちの「豊かな学び」を全面的に応援してくださる地域の皆さんの「優しく熱い思い」に心から感謝しなければならないと思っています。本当にありがとうございます。
実は明日、文部科学大臣表彰を受賞した本校コミュニティ・スクールの「ふるさと学習」の実践について、県庁で私と岡山さんが実践発表することになっています。久々に大勢の方々の前で発表することになります。地域の方々のおかげでいただいた「とびきりでっかい賞」ですから、精いっぱい「竜西プライド」をぶちかましてきます。
「地域」に支えてもらってこその「豊かな学び」①~ぽえむ~
今日の朝は、1,2,4年生の教室はぽえむさんの絵本の読み聞かせでした。子どもたちのために、選りすぐった絵本や紙芝居を、感情をこめて抑揚たっぷりに読み聞かせてくださいます。いつもは「朝の脳トレ」で、気持ちを全集中させて「テンポとスピード」重視で頑張っています(これを「速考」の学びと名付けました。)が、ぽえむさんの読み聞かせは、ゆったりとした気持ちで、ゆっくり本の世界を楽しみます。じっくりじっくり登場人物の心情や作者の思いについて考えながら聴いています。(これを「遅考」の学びと名付けました。)「速考」と「遅考」の学びを両方大切にしながらバランスよく、緩急をつけて学んでいくのが理想だと思っています。
ぽえむさんは、いつも竜西っこのそばにいてくださいました。子どもたちが生まれるずっと前の平成12年の9月から20年以上にわたって、本校で「読み聞かせ」を続けていてくださるんです。今まで、ぽえむさんの読み聞かせを聴いた竜西っこは全部で何人になるのでしょう…ざっと計算してみたら1300人をこえる人数になりました。
いつも竜西っこの隣にいて、絵本という心の栄養を与え続けてくださっているぽえむさんに、改めてお礼を言いたいと思います。いつもいつもありがとうございます。おかげさまで竜西っこは「豊かな学び」をさせてもらっています。これからもどうぞよろしくお願いいたします。
大盛況!移動図書館 ~中・高学年ももう少し来てほしいなあ~
今日は月に一度の「移動図書館」の日。町立図書館からたくさんの本を持ってきていただき、1年生ホールに並べてもらいます。学校図書室にはない新しい本や、いろんなシリーズ本なども持ってきてくださいますので、子どもたちもこの「移動図書館」を楽しみにしています。
給食の時間が終わるや否や、待ち構えていた2年生の子どもたちが一気に押し寄せます。そして少し遅れて1年生もたくさんやってきて、あっという間に移動図書館は「満員御礼」状態になってしまいました。
子どもたちはあれこれと、いろんな本を物色しながら、お気に入りの2冊を決め、町の図書カードで借りる仕組みになっています。
「みんな、どんな本借りたの?」と聞くと、子どもたちは嬉しそうに借りる本を見せて、その本を紹介してくれます。先日紹介した「かいけつゾロリ」を借りる子もいました。
低学年の子どもたちがこんなにたくさん「移動図書館」にきて、楽しそうに本を借りてくれることを、とても嬉しく思います。中学年はみんな外で元気で遊んでいて、それはそれで素晴らしいことで、また高学年は昼休みもいろいろと用事があって忙しいということは、重々分かっていますが、月に一度きりの「移動図書館」ですから、中高学年ももう少し関心をもって、本を借りに来てほしいなと願っています。