校長ブログ

いと うつくし ~4年生 版画制作「彩色木版画」~

 今日は朝から多くの学年が「版画づくり」に取り組んでいました。4年生教室を見に行くと、百人一首の絵札を題材にした「彩色木版画」に挑戦していました。

 初めて手にする「彫刻刀」を使って、木の板を彫ります。三角刀を使って細く鋭い線を彫ったり、丸刀で幅のある柔らかい線を彫ったり、平刀で面を削ったり、それぞれの彫刻刀の特長を生かしながら彫り進めていきます。彫刻刀の基本的な使い方ができるようになるというのが、学習の一つの目標でもあります。

「彫刻刀の前に手(指)をもっていかない」「彫刻刀は素手でもち、板を押さえる手には軍手をはめる」…一番大切な安全のための注意も怠らず、しっかり集中して取り組んでいました。

「彩色木版画」は、刷り自体は普通の木版画と同じで、黒一色で刷り上げますが、そのあと紙の裏から、水っぽい絵の具で着色して完成させる版画です。表面への色の出具合を確かめながら、版画を完成させていきます。

 絵筆で直接彩色するので、厳密に言うと「版画(刷る)」ではありませんが、白と黒だけの版画に柔らかく色を添えて、華やかにする技法です。

 この版画を、ダンボール紙にでも貼り付けて、みんなでジャンボ「坊主めくり」なんかすると楽しいかもしれませんね。そうなると、だれでもいいので、ぜひ「蝉丸」を題材にしててくれたらな…と思っていました。

4年生の「彩色木版画」、いとうつくしでした。