校長ブログ

6年生を送る会③ ~6年生の「有終の美」と4,5年生の決意~

 在校生の発表を締めくくるのは5年生でした。これから学校のリーダーを担う最高学年として、その意気込みを6年生に伝えなければなりません。6年生にだけでなく、退場せずにあえて会場に残った4年生に上学年としてのプライドを見せなければなりません。発表の題目は「6年間の足跡」でした。6年間の中での印象的な学習や行事について、思い出を振り返れるよう発表を考えてくれました。

 1年生時の思い出は「初めての鍵盤ハーモニカを吹いた『どんぐりさんのお家』」、2年生時は「九九の学習」、3年生は「初めての毛筆」、4年生は「必死で練習したリコーダー『茶色の小瓶』」、5年生は「フローティングスクール」そして6年生は「りゅうせいピックの応援合戦」。それぞれ思い出がよみがえるよう、堂々と思い切りよく発表してくれました。練習の時の「中途半端」がなくなり、「本気」「全力」の気持ちが前面によく表れていました。ここ1週間ほど、送る会の準備やたてわり遊びの運営の中心となって「待ったなし!」の状況の中で具体的に動いているうちに、その責任感とともに最高学年になる実感がじわじわと湧いてきたのかもしれません。明らかに顔つきが変わってきた5年生が、とても頼もしく見えました。

 最後に歌ってくれた「友~旅立ちの時~」は6年生の心に静かに、しんみりと染みわたっていくような、気持ちのこもった素敵な歌声でした。「心を込めて歌う」という言葉がぴったりの、心に響く歌でした。

 そして、最後は、6年生のお礼の気持ちを込めた発表でした。1年生から5年生の発表は、それぞれその学年のよさが生かされ、とても見ごたえのある発表でしたが、やはり6年生は「格」が違いました。他の学年の発表との根本的な違いは、「担任の先生はノータッチ」ということ、つまりすべて「自分たちで考えて、自分たちが創り上げた発表」だということです。とてもよくできている寸劇のシナリオも、かっこよくできている動画スライドショーも、「威風堂々」という言葉がぴったりな立ち振る舞いも、じっと動かない座りの姿勢も…、そして多少のことは「アドリブ」で乗り越えるところも、すべて「自分たちの力」で創り出している、やり遂げているところです。まさに、6年間の「自分たちの成長」を存分に発揮する発表でした。

 そんな6年生の発表を目の当たりにした4年生。6年生のあまりの「堂々たる姿」「かっこよさ」に、釘付けになってました。発表を見る4年生の背中はずっと伸びたまま、微動だにせず、6年生の一挙手一投足をじっと見つめていました。そんな4年生の姿に、6年生の「大きさ」を改めて感じることができました。

 発表の後は、学校のリーダーとしての役割を5年生に

引き継ぐ「引き継ぎ式」が行われました。応援団旗や委員会のファイルなどを、5年生に手渡しました。6年生は「引き継いでほしい思い」を5年生は「責任を引き継ぐ決意」をひと言ずつ添えました。

 

 送る会の最後に、4,5,6年生を前に私(校長)からお話をさせてもらいました。いろんな話をしましたが、一番伝えたかったことは、「ここにいる上学年と、3年生を含めたみんなの力を総結集して、『最高の卒業式』を創り上げてほしい。」ということ。「そのために6年生は、卒業式や残りの小学校生活で、しっかりと竜西小の最高学年としての『頂点』の姿を在校生に示してほしい。5年生は、卒業生の「全力」を、「全力」で受け止め、「全力」と「全力」が響き合う感動的な卒業式にしてほしい。そして3,4年生は、持ち前の「パワフルさ」と「メリハリの力」で、そんな5年生を「全力」でサポートしてほしい。」とお願いしました。 

 6年生を送る会での子どもたちの姿を見ていて、改めてどこにでも胸を張って自慢できる「誇るべき竜西っこ」だと確信しました。この子どもたちなら、引き締まった厳粛な雰囲気の中、子どもたちの想いが響き渡る『最高の卒業証書授与式』にできます。子どもたちの全力の頑張りのおかげで、とても幸せな気分になれた6年生を送る会でした。

6年生を送る会② ~中学年のパワーとメリハリは圧巻!~

 今年の6年生送る会で、最もパワフルで「全力」という言葉がぴったりだったのが中学年の発表だと思います。

 3年生は「ありがとう6年生」というテーマで、呼びかけやリコーダー奏、ショートコント「学校あるある」や大縄跳び、そしてダンスと盛りだくさんの内容を発表してくれました。3年生の素晴らしいところは、一人ひとりの「声」がとても大きく、しっかりと6年生に届いたこと。そして、演奏や寸劇、ダンス等一つひとつの発表の「完成度」がとても高いことです。この送る会に向けて、時間をかけて「本気モード」で練習を積み上げてきたことが感じ取れました。中でも、キレッキレのダンスは圧巻でした。このダンスには明らかに6年生も度肝を抜かれたという様子でした。また、動くところ「動」と止まっているところ「静」のメリハリがあって、場面展開(入替の場面)すら美しさを感じました。

一人ひとりが「自分を全力で表現できたところ」、本気モードでの練習の積み上げによって「完成度の高い発表を、自信満々でできたところ」がとても素晴らしかったです。

 続いては4年生。パワフルさと思い切りのよさでは全校で群を抜いている4年生の発表。発表の始まりは、キレッキレの「キツネダンス」でした。常に「全力モード」の4年生の発表はいつ見ても、とても気持ちがよく、楽しい気分にさせてくれます。ダンスの次は、いよいよ4年生の新たな挑戦である「全員での漫才~4年生がいうには~」でした。漫才のセリフ回しは「呼びかけ」のように、声を張り上げればよいというものではなく、「間」や「雰囲気」が大切になるので、これはなかなか難しい挑戦でした。しかし、4年生は「恥ずかしさ」や「中途半端さ」に負けることなく、全力で演じてくれました。

 最後は、心を込めて「いつだって♪」という曲を歌いあげました。ダンスや漫才とは雰囲気をガラッと変えて、ただただ「心を込めて」、6年生に届ける気持ちで歌いあげました。歌声に込められた気持ちが6年生の心にジーンと染み入っていく感じがしました。

 

 中学年の発表は、まさに「中学年のよさ」=中学年の「竜西プライド」が十分に発揮されたパワフルさとメリハリに満ちた素晴らしい発表になりました。

6年生を送る会① ~5年生の司会進行&低学年の発表~

 今日は、6年生を送る会本番。子どもたちは、朝の登校の時から送る会の発表のことを話題にし、「校長先生、今から緊張してるね…。」とつぶやく子もちらほら…。その中でも今回、一番緊張していたのはおそらく5年生だったでしょう。昨日は「卒業お祝いたてわり遊び」でリーダーデビューを果たし、間髪入れずに今日は「6年生を送る会」の運営をしないといけないのですから…。

 数日前、5年生の練習を見学をした時、私は5年生に「中途半端」をなんとかやっつけてほしいとお願いしていたのですが、今日の5年生は「面構え」が違いました。明らかに「気合い」が入っています。立っている姿勢も、お辞儀ひとつとってもとてもきれいでした。司会のアナウンスも、始めの挨拶や終わりの挨拶も、実にはきはきしていて高学年らしい凛とした姿でした。

 発表のトップバッターは1年生でした。1年生は、この1年間6年生にお世話になったことを、歌にしたり寸劇にしたりして発表してくれました。その中で、自分たちができるようになったこともしっかりと発表することができました。

 登校の時の寸劇で「みんな揃ったし、さあ行こう!」の声の次の瞬間に、「あっ、かばん忘れちゃった!」というボケが入り、みんなでズッコケるところなんか、とても可愛らしくて笑ってしまいました。呼びかけや歌、鍵盤ハーモニカの合奏、大縄跳び、そしてダンス…6年生との思い出を振り返りながら、自分たちの成長もめいっぱい表現することができました。6年生を送る会が終わってから、何人のも1年生が、「6年生が卒業するの嫌だな…。淋しいなあ…。」としんみり話していました。

 2番手は2年生。「2年生の頃にタイムスリップ」と題して、6年生が2年生だった時のことが思い出せるような発表をしてくれました。鍵盤ハーモニカを中心とした合奏「アイアイ」。元気な歌声を聴かせてくれた「レッツゴーいいことあるさ」。そして運動会で踊った「U.S.A(カモンベイビーアメリカ)」のダンス。6年生は、自分たちが2年生の頃を思い出しながら、懐かしそうに2年生の発表を見ていました。2年生の元気はつらつとした声、そして全身で楽しむダンス…見ているものを楽しい気持ちにさせてくれる2年生の発表…素晴らしかったです。

 

 今日のブログは、ここまで。来週、中学年編そして高学年編と綴っていきたいと思います。

5年生の「初仕切り」~卒業お祝い たてわり遊び~

 今日は掃除を無しにして、どーんと長く「ロング昼休み」にしました。それは、子どもたちが6年生と最後の「たてわり遊び」をめいっぱい楽しめるようにするためです。

 今までの「たてわり遊び」は、ずっと6年生が企画と運営をしてきてくれましたが、今日からはリーダー交代!すべてを5年生が仕切っていきます。校舎内のあらゆる教室やホールを使って、縦割り班ごとに6年生との最後の思い出づくりをするべく、いろんなゲームを楽しみました。

 たてわり遊びを始める前、どこに行けばいいかよく分かっていない1年生のために、上級生が1年教室まで迎えに行くことになっています。それも今日から5年生がしなければならなかったのですが…。

 気がつけばたくさんの6年生が1年生を迎えに行っていました。別に5年生が忘れているわけではなく、6年生が気を回したわけでもなく、そうすることが、ただただ「あたりまえのこと」として体に染みついているからです。そんなところに、今までの6年生の1年生への優しい関わりがあったんだなと改めて思いました。

 ある教室に行くと、そこでは定番の「なんでもバスケット」を楽しんでいました。1年生から6年生まで、体のサイズもばらばらの子どもたちが一緒に楽しく遊んでいる風景は、なんとも言えず、ほんわかとした気持ちにさせてくれます。私(校長)が来たことに気がついた低学年の子が、すかさず「校長先生が好きな人!」と叫びました。この機転の利いた「お題」にも感心しましたが、その後ほぼ全員が一斉に動いてくれたこと(動くということは私が好きだということ)に、「なんて気を遣える子どもたちなんだ…」とさらに感心、嬉しく…そして照れくさくなりました。

 今回「初の仕切り役」になった5年生。さすがに緊張の様子は隠せませんでしたが、精いっぱい「たてわり遊び」がうまく進むように頑張ってくれました。今日感心したのは、5年生が今までの「たてわり遊び」にはなかった「新しい遊び(ゲーム)をいくつも考えていてくれたことです。正直、今までの「たてわり遊び」は遊びのバリエーションが少なく、「ハンカチ落とし」や「ゴロゴロドカン」、「絵描きしりとり」、「だるまさんがころんだ」などの「定番遊び」ばかりしていて、そこから遊びが広がらない…という印象でした。

 しかし、今回は「ボウリング」や「新聞紙を使った生き残りじゃんけん」、「じゃんけん勝ち残りゲーム」みたいな、今までなかったような「たてわり遊び」を提案してくれて、新鮮な気持ちでみんなが楽しむことができました。

 もう一つ嬉しかったことは、日頃「おとなしいなあ…、もうちょっと積極的に、元気な声が出るといいんだけど…」と思っていた子どもたちが、10名くらいの小集団「たてわり班」の中だからこそ、なんとか「しっかり声を出して、リーダーとして進めよう。」という積極的で強い気持ちを見せてくれたことです。こういう「小さな挑戦」を繰り返すことで、子どもたちが少しずつ自分に「自信」をつけていってくれると思います。

 「たてわり遊び」の最後は、6年生が1年生から素敵なプレゼントをもらって、おひらきとなりました。

 明日はいよいよ6年生を送る会です。各学年の発表も楽しみですが、送る会を進めてくれる5年生の「リーダとしての自覚と頑張り」におおいに期待したいと思います。頼んだぞ!5年生!

登校班 新体制スタート! ~字別児童会&R5年度登校班~

 昨日の5校時、字別児童会が行われ、今年度の登下校の反省や来年度に向けての確認等を行いました。これまで中心となって、登下校の安全を守るため下級生をまとめてきてくれた6年生班長・副班長の最後の仕事となりました。

 字別児童会の中で、新しい班での並び方や集合場所・出発時間を確認したうえで、昨日の下校からはR5年度登校班の体制で下校をしました。「お役御免」となるはずの6年生ですが、それはそうはいきません。卒業までは、登校班の最後尾について、新班長・副班長へのアドバイスやサポートにあたってもらいます。

 登校班旗をもって先頭を歩くことは、子どもたちにとっては、大人が思う以上に、責任感やプレッシャーを感じるようです。今までの班長さんたちが守ってきてくれた「安全な登下校」と班長・副班長としての「誇り(プライド)」をしっかりと受け継いでいってほしいと願います。

 そして今日、新登校班体制初めての登校。多くの班がいつもより早く学校に到着していました。きっと、班長さんの緊張や気合いの表われだと思います。ちゃんと2列に並べているか、気にしながら登校してきました。一番後ろを歩く6年生がどんなことを思っているかも班長さんには気になったでしょう。

 登校してきた西横関の石川陽士班長と少し話をしました。

「今日は、いつもよりだいぶ早く登校したね。」

「はい。歩くペースがよくわからなくて、結果的に早くなりました。」

「今は、1年生もしっかりとたくましくなって、どんなペースでもついてこられるからね。今度の1年生は何人?」

「はい。5人です。」

「それはなかなか大変やね。4月からは、ちょっとペースは考えなあかんね。後ろの副班長にもよく見てもらって、1年生に合わせたペースをつかまなあかんし、1年生のサポートをするために並び方も柔軟に変えていかなあかんかもしれんね。」

「はい。がんばります。」 

 話していると、陽士さんの班長としての責任感と緊張感を強く感じることができました。3月8日(水)には、新1年生を交えての「なかよし下校」があります。班長・副班長だけでなく、登校班のメンバーみんなで1年生が安全に楽しく学校に来られるように協力し合ってほしいと願っています。

本番まで秒読み! ~6年生を送る会 体育館リハーサル~

 3月3日(金)の6年生を送る会での発表に向けて、体育館でのリハーサル練習が佳境に入っています。発表の内容を詳しくお伝えすると「ネタバレ」になってしまうので詳細は差し控えますが、写真のとおり1年生から4年生までの発表の中には、みんな「ダンス」が取り入れられています。上は1年生、下は2年生のダンスです。どうですか!この張り切りぶり!本当にみんな楽しそうに踊ってくれるので、見ている方もとっても楽しい気分になります。

 3,4年生もこんな感じです…

 3年生と4年生の「元気さ」と「思い切りのよさ」もなかなかすごいです!見ていてとっても気持ちよくなります。

子どもたち一人ひとりの「私はここにいます!これが私です!」と言わんばかりの堂々とした大きな声と、「中途半端」ではない「全力」の発表は、心にズキュ~ンと訴えてくるものがあります。

 それぞれの学年の6年生に対する思いが、本番で6年生にしっかりと届くことを願っています。それぞれの「全力」が呼応し合って、創り出される大きな「感動」を心から楽しみにしています。

超どでかい賞 とりました! ~全国教育美術展覧会&特殊詐欺防止啓発コンクール&スキー大会~

 さて、今日も校長室で特別表彰式を行うことができました。毎日のように全国レベルの大きな賞をもらってくる竜西っこたち…すごすぎます!毎日生まれる「竜西プライド」です。

  まず初めに、近江八幡警察署が主催された「特殊詐欺防止啓発コンクール」において、最上位賞である「図画工作の部 最優秀賞」を勝ち取ったのは5年生の米田明加さんです。何気に持っている副賞の包みは、かなり分厚く、推測するに「商品券が福沢諭吉一人分」くらいは入っていそうです。(これはすごい!太っ腹!)

 続いて同コンクール「標語の部 努力賞」に輝いたのは、6年生の田村優衣さんです。田村さんも副賞をがっちりゲットしています。 

 続いては、「全国教育美術展覧会」という全国レベルのコンクールで、見事「佳作」を受賞した1年生の日髙煌斗さんです。「全国」ですからこの賞もなかなかもらえるものではありません。いやあ、すごいもんです。

 最後は、この冬、いろんなスキーの大会に出場し、今シーズン既に7枚の賞状をゲットしている5年生北村優美子さんです。中でもすごいのが、全日本スキー連盟のスキー級別テストで、なんと「1級」に合格したことです。どんどんスキー技術を磨いていく北村さん、今後の更なる活躍が楽しみです。

 本日、特別表彰された4人の皆さん。超どでかい賞の受賞、本当におめでとうございました。

 

ドキドキだけど…とても楽しい! ~6年生 オンライン1対1英会話~

 今日は、「英語学習の先進地」ならではの、ダイナミックな「試み」がされました。6年生の外国語(英語)の授業で、一人ひとりがそれぞ れに外国人とオンラインで英会話をするというものです。日頃の「ジェイソン先生と子どもたち」ではなく、また「一人の外国人と子どもたち」でもなく、「1対1」のガチな英会話です。

 6年生は、朝から緊張していたようです。「あ~いやや、いやや…。」と心配になるくらい本当にビビっていたようです。そんなに緊張してビビっているはずなのに、今日は「欠席0名。全員集合」の6年生…これが6年生のいいところです。

 私は5校時の6-2の様子を見に行ったのですが、始まる前は、本当に子どもたちは緊張しまくってました。明らかにキョロキョロと目が泳いでいる子がいたり、意味もなく何度も深呼吸する子がいたり、子どもたちのドキドキという心音が聞こえてくるような空気感でした。「『旅の恥はかき捨て』じゃないけど、『オンラインの恥はかき捨て』やから、気楽にどーんと行けばいいさ。」などと、無責任な慰めの言葉を子どもたちにかけながら、何とか子どもたちの緊張をほぐすように、私なりにサポートしたつもりですが…。

 午後2時10分。いよいよオンラインで24名の子どもたちに、24名の外国人の方々が、1対1でつながりました。とりあえず「Hello!」と言ったもののその後無言で固まってしまう子、いつもとはちょっと違う早口の流暢な英語についていけず、だんだん悲壮な表情に変わっていく子…。これは思っていたより難しい「挑戦」だったようです。おまけに途中で通信が切れたり、音がよく聞こえなかったりというマシントラブルも多々あり…「これはハードルが高すぎたか…。」とも思いましたが…竜西6年生は、実に粘り強かったです。

 「言葉」が無理ならボディランゲージで伝えようと身振り手振りを交えて何とか伝えようとする子、相手に失礼かもしれないなと思いつつも、正直に「Once more」、「More slowly」を繰り返しながら、知ってる単語を拾い集めて、何とか意味をつかもうとねばる子、プリントの例文を駆使しながらとにかく数多く英語を話そうとする子…、あきらめることなく、果敢にタブレット画面に向かう子どもたちに逞しさを感じました。相手の外国人先生も、子どもたちに伝わるようにゆっくり話したり、ジェスチャーをしながら話してくれたりと、徐々に「会話」が成立するようになってきたようでした。

 

 事後の子どもたちの感想を読ませてもらうと、

「言葉は違っても、ジェスチャー等を使うことできちんと分かり合えることに気づけた。意味が分かってもらえた時は本当にうれしかった!」、

「英語はとても難しいけど、意外と会話できて楽しかった。次はもっと会話をつなげられるように頑張りたい。」、

「何を言われているか分からないことが難しかったけど、何とか乗り切り会話できたのが嬉しかった。」、

「最初はスピードについて行けなくて、ひたすら『OK』でごまかし続けた。でも喋るにつれて相手の言っていることが分かるようになってきた。通じてくるととても楽しく感じる!」

などなど、「難しかったけど、精いっぱい頑張ったことで、少しずつ分かるようになってきて楽しかった!」というような感想が多かったです。

 

 K.Hさんの感想には、こんな力強い気持ちが書かれていました。

「先生を相手にするのと違って、発音も単語もよく分からなかったし、相手と話すのに表情が大事だとも思った。接続が悪くて聞こえなかったり、何を言っているのか全く分からなかったり、自分の伝えたいことが上手に伝わらなかったりして大変だった。中学に行ったら、またこのようなオンラインで授業するのか分からないけど、中学までにもう少し単語を覚えたり、発音をよくしたり、いっぱい話していっぱいコミュニケーションをしたりして、今日のリベンジをしたいなと思った。」

 「1対1でのオンライン英会話」…竜王町でしかできない貴重な「挑戦(チャレンジ)」でした。実際に外国人と英語で会話する難しさと楽しさの両面を感じられた体験でした。そして、すべての子どもたちがこの「挑戦」を「いい体験だった!もっと英語を学びたい!(学ばないと!)」と前向きにとらえられたことに、6年生の大きな成長を感じています。

黄・赤・緑の食べ物 ~3年生栄養学習~

 今日は3年生が、給食センターの竹内栄養士さんにお世話になって、栄養学習を行いました。今日の学習は「食べものの栄養素の話です。まだ「炭水化物」「タンパク質」「脂質」「ビタミン」などの言葉は使いませんが、「熱や体のエネルギーのもとになる食べもの」を「黄色の食べもの」、「血や肉、骨や歯のもとになる食べもの」を「赤い食べもの」、そして「体の調子を整える食べもの」を「緑の食べもの」というふうに「色分け」をして理解します。

 感心したのは、1年生から積み上げてきた「栄養学習」の内容を子どもたちがけっこう覚えていることです。「歯や骨を丈夫にするのはどんな栄養だった?」と質問されると、間髪入れず、みんな「カルシウム!」と答えます。「どんな食べものに多く入ってる?」と聞かれると、「牛乳、チーズ、小魚、豆腐…」とちゃんと答えるのですから感心感心…。

 授業半ばでは、グループ別に話し合って「ある日の給食」に出てきた食べものを、黄赤緑の色に分けることをしました。

「小麦粉は黄色で…、マロニーと春雨も麺と一緒で黄色かな…。」、「豚肉と豆腐は絶対赤やんな。」、「もやしは、野菜やし緑になるんちゃう?」などなど…今まで培った知識と生活経験の中から、根拠を見つけ仲間分けをしていきます。

 ここで子どもたちを悩ましたのは「わかめ」と「ごま」でした。「わかめ」については竹内先生からヒントも出て、「わかめは赤」と判明。問題は「ごま」です。「ごまも畑でとれるから野菜扱いで緑ちがう?」、「ごまは絞ると『ごま油』になるから、黄色になると思う。」…子どもたちの議論は白熱します。

 他の教科の授業でもこれくらい「前のめり」に議論してくれるといいのですが、子どもたちにとって「学校給食や食べもの」のことは別格らしく、たぶん「教科書」見るより、「給食の献立」を見ている時の方が一生懸命なのでしょう。そう確信できるほど、子どもたちは「献立」の内容をよく覚えています。「給食」については、常に「自分ごとと」して、絶対的な「必然性」をもって議論できるようです。

 さて、「ごま」の件ですが、やはり正解は「油」としてあつかい「黄色」に分類されました。さらに「ゴマは栄養価が高く、少しの量で大きなエネルギーを得られる。」ということを聞いて、「すげえ!ごま最強!」とうなずく子どもたちでした。

 ちなみに「マロニー」と「春雨」の違いを調べてみると、両者の違いは原料の違いで、「マロニー」はジャガイモのでんぷんとコーンスターチで作られていて、「春雨」はさつまいものでんぷんで作られているようです。

これはほんとにすごい!!超でっかい賞とったど~!! ~読売競書大会&県書き初め展覧会~

 いやあ、こんな「超どでかい賞」を受賞する竜西っこが出てくるとは…本当に素晴らしいです!嬉しい限りです!

 まずは、第15回滋賀読売競書大会で最上位の「滋賀読売大賞」を受賞したのは5年生の村居遥仁さんです。「滋賀県知事賞」より上の賞ですよ。あまりに大きな賞なので、本当の表彰式は4月30日に大津で行われます。ということで、今回は校長特有の筆文字で書いた「仮賞状」で我慢していただきました。続いて本校唯一の「金賞」に輝いたのは1年生の福島悠希さん、「銀賞」受賞は3年生の北川祐太さんです。この賞もなかなかもらえるものではありません。「金賞」には立派な楯が、そして銀賞にも文房具の副賞がついておりました。3名の皆さん、本当におめでとうございました。

 次に第62回滋賀県書き初め展覧会においても入賞者が4名もいます。唯一「金賞」を受賞したのは1年生の佐橋慶太朗さんです。でっかい賞状と「卯」と書かれたおしゃれなバッグをゲットしました。続いて「銀賞」は3人が受賞です。3年生の釜増瑛悟さんと4年生の鵜川永義さん、そして5年生の田中愛彩さんです。「銀賞」には同じく「卯」入りのクリアファイルが副賞についてきました。受賞4名の皆さん、本当に大したもんです。おめでとうございます。

 

 校長室特別表彰式は、明日もできそうですよ! どんどん続く『輝け!竜西っこ!』